秘境知床
1996年10月15日公開
2002年 9月17日更新


知床五湖(第二湖)湖面に映る山並みがきれい。2001.10.16撮影。

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 知床と言えば日本屈指の大自然の宝庫。国立公園にも指定され、その景観は雄大なもの。一時日本にいることも忘れてしまいそう! だからみんな知床にあこがれるんです。でも実際行ってみると本当に知床を味わうのにはものすごい時間と体力がいるんですよ。自然の美しさと厳しさを理解できる絶好の場所です。
 ここではウトロを核に、比較的手軽に行けそうな場所をいくつかご紹介していきます。

カムイワッカの滝

 知床五湖と並ぶ知床観光のメインスポットのひとつ。なんと温泉が滝になって流れ落ちる。道道から川の中を上流へ上ること約30分、滝壺があり自然の湯舟になっている(写真)。この温泉、強めの酸性なので切り傷や皮膚炎、日焼けにはもろにしみるので注意すること。混雑期は写真のように「お風呂の遊園地」状態になるので入るなら水着にならざるを得ない。さもないと公衆*イセツ罪で捕まる?かもね。登る川も温泉なので暖かい。これに打たれながら登るだけでも秘境温泉気分がそこそこ味わえるかも。
 尚、川を上る場合は履き物に注意。歩道がなく川を登るので普通の靴は不可。長靴もかしこそうだがすべし深みにはまると意味ないのでおすすめできない。濡れて支障のない足袋や靴下があればそれが良い。やはりワラジが理想的。現地で貸しワラジが出ている。衣服も濡れて支障のないものを。水は酸性なので酸に弱い素材はダメ。歩くときは川の中を歩くこと。周辺部はすべる。
ACCESS
 ウトロから知床大橋方向へ、知床五湖への分岐から未舗装道約11キロ。
 99年夏より、交通渋滞解消と環境保護の理由で混雑期の自家用車乗り入れが規制されている。バスが運行されるのでそれを利用することとなる。このシャトルバスは2001年度の場合、7月28日から8月19日まで運行された。知床自然センターから運賃往復で大人ひとり1,180円。7時から17時台まで20分間隔で運転された。詳細はこちらの斜里町のページを。
 バスは観光バス仕様で快適。滝の入り口ぎりぎりまで乗ることができる。自家用車がないので手前数百メートルを歩く必要もない。自分で運転しないので風景ものんびり見られるしバスで車高も高いので自家用車から見られない風景も見ることができる。盆のピークはそれなりに混んだそうだが2〜3日外すだけでかなり空く。こんな方式もあってもいいのかなと利用してみて思いました。

カムイワッカの滝にたどり着くにはこんな滝を数カ所越えなければならない。

環境対策のためハイブリッドバスが導入されている。

知床五湖

 1周徒歩で約1時間ほどの道がついており、これで知床五湖すべてを回ることができる。それぞれ時計回りに一湖から五湖の名前がついている。二湖で引き返す観光客(ツアー客)が多いため、その先は比較的すいている。なお、二湖から奥に行く場合はカウベル必携。ヒグマが出ることがあるため。またヒグマの移動状況により散策道が閉鎖されることもある。
 右の写真は8月の知床五湖(二湖)の写真。上の写真と比べてみてほしい。
 なお知床五湖の駐車場は2001年から有料となった。摩周湖第一展望台と同じ方式で1回400円。

一湖

二湖

三湖

四湖

五湖

知床峠

 知床峠はウトロから羅臼方向に向かう国道334号線の途中。知床観光の人気スポットのひとつ。眼前にひろがる羅臼岳と羅臼側にひろがる国後島の姿が美しい。
 知床峠の奥には羅臼湖という湖がある。山道を1時間ほど歩くと行くことができるが、詳細は「羅臼湖に行く」を参照してほしい。

羅臼岳

 羅臼岳は標高1660m。ウトロ側から登るのが一般的。登り4時間ほどで登れるようだが健脚向き。途中クマも出没しやすいので注意が必要。事故も起きているので充分気をつけて。硫黄山への縦走もできるが2日がかりの本格登山。

知床自然センター

 知床に関する展示があるほか、知床の自然を紹介する映画も見られる。入館無料だが、映画のみ料金500円。その他、レストランや知床グッズの販売もある。ウトロから知床峠方面国道の途中(知床大橋方向への分岐よりウトロ寄り)

フレペの滝(乙女の涙)

 断崖の半ばから海へ滝が流れ落ちるその様は壮観(写真)。知床自然センターの脇から入っていくことができる。道がついており、展望台もある。展望台へは1キロ、片道20分程度。遊歩道では様々な動植物に会えるかも(写真)。熊出没地帯のためカウベル持参をすすめる。知床自然センターでも良いものを売っている。

フレペの滝(乙女の涙)

眼前には美しいオホーツクの海がひろがる

知床岬

 知床岬へは道がない。山の中を3日くらい道なき道をかきわけて行くか海路を行くほかない。なお自然保護のため海路からの「上陸」は禁止されているので注意。
 ウトロから観光船に乗ることにより知床岬沖へ行くことはできる。途中では運がよければクマの姿を眺めることもできるかもしれない。道東観光開発の船が3時間45分かけて1日1便運行される(6〜9月)。6時間以上かけて行く小型船もある。なおいずれも波の状況により晴天でもけっこう欠航するので乗れればまずラッキー!

知床岬。背後に国後島が見えることも

岬へ向かう途中には番屋がある

オシンコシンの滝

 ウトロから斜里方向に国道334号線を約5キロほど。国道沿いにある。ふたつにわかれて落ちる滝が豪快。
 写真のうしろにはオホーツク海がひろがっている。国道の通る下から見上げるのが一般的ですが・・・

オロンコ岩

 ウトロ市街、知床観光汽船の乗り場へ向かう途中に見える。上までの登り道もついており、岩の上からはウトロ市街と知床連山を望むことができる。

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