小笠原諸島・母島へいこう!
1997年1月10日公開
1998年1月 1日更新
小笠原諸島の中心部・父島から南へ約50キロ。北緯27度を越え、母島へ。ここには父島とはまた違った雰囲気がある。いったい何が違うのだろう。確かに生態系も父島とは少し違う。少なくとも父島よりもさらに静かなひなびた雰囲気があることは確かだろう。
母島へは父島からさらに船に乗る。伊豆諸島海運で約2時間。父島と母島の間では12月から5月頃にかけてクジラが見られることがあり、ホエールライナーとの異名もある。私が船に乗った日は、日頃の行いがたたってかは知らないが、船からは見ることができなかった。でもその前後の便では見ることができたらしい。
母島で現在人が住んでいるのは父島からの船が入る沖港の周辺のみ。そこから北へ約10キロいった北浜まで舗装道路が続く。ただし急坂が多く自転車は不向き。レンタバイクが借りられるのでそれを勧めたい。今でこそ人は住んでいないものの戦前まで人は住んでいた。
一方、沖港から南へ行くと約3キロほどで舗装道が切れる。その間坂が多いのは同じ。そこからは遊歩道が続く。約2時間ほどで南崎や小富士へ行くことができる。日帰り便できた観光客が1カ所行くとしたら南がおすすめ。
ちなみに私の場合は、日帰り便で行き、レンタバイクを借りて南崎方面を制覇、そこから北へ転じて北浜まで足を延ばすことができた。それで母島の全体を見ることはなんとなくできる。しかしさらにじっくりと味わうなら宿泊した方がよいだろう。母島にはけっこう見所が多い。道案内人なしでは入れない(入ったら遭難する!?)ような山もあり、そこをじっくりと味わってもよい。上では簡単に書いたが舗装された南北の道のところどころにみどころとなる浜や史跡、展望台がある。そこをじっくり味わってもよいだろう。喧噪さはここにはない。この静かさに浸ってみることもおすすめしたい。
★母島関連地図
★メグロ
この鳥は現在世界で母島列島にしかいない固有種。天然記念物にも指定されている。しかし、母島では普通に見ることができる。小笠原には体型が似たメジロも多くいるが、ポイントは目の回りが黒いことと、全体が黄色っぽいこと。
撮影地は南崎付近。
★小富士
南崎の湾を見下ろす小高い山で標高86メートル。遠くから見ると富士山に似ていることからこの名がある。母島随一の景勝地。平島や、姉島、妹島、姪島など母島列島が見渡せる。南崎方向に遊歩道を歩くと分岐の標識があり、そこから400メートルほど。急な階段を上る。
★南崎
舗装道のおわりから徒歩で1時間半ほど。海中にはテーブルサンゴなどサンゴ礁が発達している。この写真は小富士から撮影したもの。
★ははじま丸
父島−母島を結ぶ船。490トン、143人乗り。
撮影は父島・二見港。
おがさわら丸発着に接続する便と、それ以外に一便がある。
※写真はすべて1996年12月21日に撮影したもの。
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