この章のポイント 北海道移住に憧れる方、結論から言うとお勧めしません。
北海道移住をおすすめできないこれだけの理由があります。

目次  データが語る真実
 自然一流、食事二流、三四がなくてサービス五流の真実
 子育て環境への疑問
 劣悪な労働環境
 劣悪な住宅
 「生命は大事」なのか?
 結論
風景
2015年11月 5日公開
2017年 1月 1日更新


 これから北海道に移住しようかと思う方、ちょっと待ってください。
 北海道への移住をすすめないこれだけの理由を列挙します。

データが語る真実
 〜 データは北海道は憧れの地ではなく人口流出・衰退の地だとはっきり言っています 〜

北海道の人口はどんどん流出しています


 北海道は国内の移住希望地としては上位に位置しているらしいです。

 でも実際は北海道からはどんどん人口が流出しています。

 高齢化で亡くなっていく方も増えています。でもそれだけでなく、勤労世代も流出しています。
 地方からは札幌へ流出する流れがあり、さらに札幌からは道外に流出する流れがあります。

 これが北海道の包み隠さぬ事実です。

 流出するのは、それだけの理由があるのです。
 地元で生まれ育ってこれですから、移住者の末路がどうなるか、想像に難くありません。

 北海道は全体で人口が減っていますし、市町村もほとんどがそうです。
 人口が減る地域にはそれなりの問題があるなと住んでいて感じるのが現実です。



子どもを産めない環境


 北海道の合計特殊出生率は、東京、京都に次いで、全国3位の低さだそうです。(2015.9北海道人口ビジョン素案出典)

 都市部並みなのか、それとは違った原因なのか、子どもを産み育てられない環境があると、少なくともデータははっきり語っています。

 原因はいろいろあります。
 所得が低く家族が持てない、地域の支援機能など特によそ者にはゼロに等しく親戚が近くにいない限り育てられない、職場がブラックで子育て環境ではない、などなど。

 さらに、2015年の労働経済白書によると、北海道は長時間労働が原因で、育児をしながら働く女性の割合が低いことも明らかになったとのこと(2015.9.15北海道新聞夕刊)。ブラックさだけが首都圏など大都市部と同様ということだと言えます。

 子育て環境の問題は、後述します。




自然一流、食事二流、三四がなくてサービス五流の真実
 〜 北海道の課題を象徴する言葉 〜

 北海道は「自然一流、食事二流、サービス三流」と昔から言われていますが、自然一流、食事二流、三四がなくてサービス五流、これが真実です。

 この状況は変わったとは私はまったく思いませんし、北海道にポテンシャルがあると思われるものでも、大丈夫か疑問に感じる部分が多々あります。

自然一流


北海道の自然など珍しくもない
 北海道の魅力は自然です。
 ただ、世界をみるとこの程度の自然は別に珍しくもないのが現実です。
 今でこそ自然環境の異なるアジア方面の観光客は物珍しさできますが、欧米やアフリカ方面でこの価値が受け入れられるかと言えば、難しいでしょう。北海道的な風景は欧米やアフリカには見られますからこの距離を来る価値はないです。東京や京都のように首都ブランドや歴史で売れるものはなく、観光面での力量の差は歴然としています。

 自然を売り物にするだけのビジネスモデルでは、たちゆかなくなるのは時間の問題です。

自然が生活にもたらす猛威
 この自然、異常気象時に確実に猛威を振るいます。
 道路を寸断し、地元民・観光客問わず行き場に困った人々を避難所送りにし、多大な肉体的・精神的負荷をもたらし、時には生命をも奪い、すべての産業から家庭生活までを破壊します。
 それが生活者としてどれだけ支障をもたらすことか、興味本位の時期がすぎればわかります。

避暑地の価値も低下
 北海道と言えばかつては避暑地としての価値があったようですが、今の北海道の夏は暑いです。
 にもかかわらずクーラーがないようなところも少なからずあり、夏は地獄と化します。そんな場所と比べると本州でクーラーにあたっていた方がマシです。(ちなみに北海道の学校にはクーラーなど皆無に等しいです)

 避暑を目的にするなら、北欧などヨーロッパでも行ったほうがよほどいいです。(現実に良かったです)

食事二流


素材がいいだけ
 食物の質はいいと思います。それは一般市民向けについても言えます。
 ただその内実はあくまで「素材の質がいい」ということ。大都市部やその影響下の一部の個別事例を除き調理技術に特筆するほど秀でたものはありません。素材の質に依存しているものが多いのが現実です。
 最近は食で町おこしなどと食べ物を開発するような動きもありますが、気をてらった一発芸の域を出ていないというか、値段がバカ高いこともあり、これを継続して買ってもらえると正気で思っているのか疑わしいような事例が多々見受けられます。
 食で売っていくのは北海道は厳しいのが現実かもしれません。

三四がなくてサービス五流

 サービス業のひどさ、これは呆れるしかないです。
 店員が対応しない、客がいても私語しまくり、サービス業どうこう以前の領域の話がごろごろあります。

 地方、札幌から離れた非利便地に行くほどひどくなります。学力にも比例します。
 大手のチェーン店などマニュアルが同じはずでもこの法則に沿って地方に行くほどひどくなります。違いは地元採用の質の違い、この1点に尽きます。

 こんなところに住んでいたら大人も子どももこの国の常識から外れていくんじゃないか、マイナス要素しか感じません。

 北海道のサービス業の質の低さは昔からです。

 観光業も一見さんの団体客を大量にさばくために山の中でもどこでも見境なくカニを出し画一的なサービスで大量需要期をさばいた結果、国内客からそっぽを向かれ、今はアジアの一見さん相手にたいして進歩のないような対応でさばいているだけです。

 観光といえば、町おこしを目的としたイベントも各地が行われますが、それについて一言。
 官製イベントを中心に多くは町おこしどころか一発屋稼業の域を出ずその必要性すら疑わしいですが、一部の魅力あるイベントも、他所から来てもらうのに広報力が弱く自分で日程等を調べないと行けなかったり、その日程も突然変えて気づいたら終わっていて行けなかったり、本当に継続的に客を呼んで町おこしをする気があるのか疑われるような事例も目につきます。

 基本的に、ソフト面の力が弱いのが北海道の姿です。

 その結果がどうなるかを考えると、北海道の産業の未来は暗いと思います。





子育て環境への疑問
 〜 子育て環境にも不安がいっぱいです 〜

産婦人科がない


 産婦人科がありません。医療過疎でどんどん減っています。
 地方では特に顕著で、最寄りの産婦人科まで100km以上というケースも多々見られます。
 そこで産気づいたらどうしますか?

 二次医療圏と言われる中核病院がある場所でも産婦人科医がいなくて分娩できないという地域も出ています。
 その結果、都市部の病院に集中してまた大変なことになっているみたいです。

小児科も病院もない


小児科も少ないです
 地方では最寄りの小児科まで60km以上というケースも多々見られ、我が家の通院距離もそれ以上あります。

大人の病院も少ないです
 診療所程度のものなら地方にもありますが、一町村にひとつとかで、少し大きな病気になると100km以上離れた都市部の病院に救急車で送られることとも日常茶飯事です。病人の容態も心配なら、連日そんなことをしている救急隊員の方も心配です。

 近年は道内ではドクターヘリの配備がすすみカバーする地域が増えてきましたが、ドクターヘリは夜は飛べません。吹雪など悪天候の日も飛べません。各圏域に1機ずつしかないので、利用がかぶると来ません。半分ぐらいの確率で断られるみたいです。

 救急車も30分以上来ないような場所もいっぱいあります。
 親戚が救急搬送されたことがありますが、救急車もずいぶんのんびりしています。事故で救急車が道端に落ちてることもあり大丈夫か?と思うこともあるのが、北海道の現実です。

 こんな状況であなたが倒れたら、子どもはどうしますか?


医師不足をダシにした紹介状ビジネス
 北海道の一部の地方都市では、医師不足を口実に大病院から患者を締め出し、開業医と紹介状で患者のやりとりをするところが出てきています。

 これが移住者には医療からの排除につながっています。
 開業医の良し悪しはその地域の地縁に根差した評判を耳にできないとわかりません。そのネットワークに移住者が入れるかと言えば厳しいでしょう。
 先に取り上げたサービス五流は病院にも例外なく出ますが、経営的理由なのかやたらに無用な検査、再診、大病院に紹介されず誤診で症状を悪化させる人の話も現実に数多く聞きます。

 実際、我が家でもどこの病院にかかるかは大きな問題で、かかりつけ病院なんてものとは無縁です。

 このことは、地方の田舎の話だけではなく、中途半端な地方都市の方が深刻です。


学力は低い


 全国学力調査のデータを待つまでもなく、昔から学力水準はとてつもなく低いです。
 学校が小細工を弄してテストの成績が少し上下しようが、そんなことは本質的な問題とはかけ離れています。

地域に学力ニーズがないのがすべての原因
 地域に学力に対するニーズがありません。それが原因のすべてです。
 学力があるからそれだけで進学できるわけでもなし、学力を活かせる仕事があるわけでもなし。

 進学は都市部に出ざるを得ないため、通えず二重生活、三重生活が必要になり、経済的に都市部以上の余裕がない限り無理です。
 なので家庭の所得が低いと諦めざるを得ない現実があります。

 就職でも高い学歴や学力を必要とする仕事が地域にはありません。
 給料水準も低いので、都市部に出た子どもが帰ることもできない状況があります。
 医師など高度な資格を持っていても、それを維持するために学ぶ場が地方にはなく、そうした学びに都市部以上の無用な労力を要する問題もあります。

移住者の子どもも必ず影響を受ける
 そうした環境は、大人から子どもへ確実に影響を及ぼします。

 さらにそうした環境に位置して地域の影響も多かれ少なかれ受ける学校や学級を通じて、移住者の子どもにも確実に影響を及ぼします。
 我が家でも影響を避けるために地域との無用な接触を避ける努力はしましたが・・・やはり良くも悪くも確実に影響は及びます。

進学も困難
 大学進学を考えても、学力的に大学と呼べるような学校へ進学できる高校がほとんどありません。
 地方都市でかつて進学校とされていた学校も、昨今ではボロボロです。

 北海道は学力に関しては、札幌市、旭川市、その他ゴミの3段階と思ったほうがいいです。


部活動や文化活動にも問題


長時間の遠距離移動を強いられる部活動
 学校の部活動や少年団、習い事等で頑張りたい子どもたちもいると思います。
 北海道ではその広域性の故に、大会などが広域で行われ、そのために長時間・遠距離移動を強いられます。

 それにより勉強や他の活動に充てる時間が必然的に削られていきます。

 またこうした移動での交通事故も少なからずみられるほか、かかる費用もバカになりません。

文化教養施設も少ない
 また、博物館、美術館などの教養を高める施設は北海道、それも地方にはほとんどといっていいほどありません。東京などとは大きな違いです。その質にも大きな落差があります。
 そうした文化教養に触れて育てられる環境と、そうでない環境。その差が与える影響は自明です。


辺地差別の現実


戦争時には率先して犠牲?
 太平洋戦争中、地上戦となった沖縄では、犠牲者の多くを占めた地元沖縄県の方々に次いで、二番目に犠牲が多かったのは北海道の方々でした。平和の礎には北海道の方々の名前が数多く刻まれています。
 北海道は日本で二位の犠牲を払わなければならないほど当時人口が多かったでしょうか。沖縄に近かったでしょうか。そんなことはないはずです。現在の日本の北の果てと南の果ての人々が過酷な激戦地に追い込まれ多く犠牲になった事実、それが何を語るか。

 現代でもそれは変わりません。
 自衛隊の海外派兵では、北海道の部隊が数多く派遣されています。ハイチとか、南スーダンとか、そうした地域への派遣が、北海道の気候条件でも生かせるような地域でしょうか。違うでしょう。それが何を意味するか。

 この国では、今も昔も辺地に差別意識があるのです。

 地方の人間を騙すようなビジネスモデルは昔からありますが、北海道などはまさにいいカモというのが現状です。
 結局、北海道という地域がそういう目でみられているのが、この国の悲しい現実です。

北海道の中でも差別意識
 北海道の中でさえそうした意識があります。
 札幌→それ以外の地方都市→それ以外の市町村の順に見下していくような意識が少なからずあるのが、残念な現実です。
 北海道の職員の中ですら、そうした意識が少なからずあり、人事などでもそうした雰囲気はぷんぷんと出ますし、現実に下位の地域の出先になるほど役所の対応もイマイチです。

履歴書に生涯残る黒歴史
 あなたが北海道で働き、子どもが小学校以降卒業すると履歴書に残ります。
 それがプラスになるのか。マイナスになるのか。

 北海道外では北海道自体がそうなのかもしれませんが、北海道内ですらマイナスかもしれません。
 地方都市やそれ以下の町村が残ることにより、「こいつはどんな劣悪な所に飛ばしてもいいのか」と使い捨て扱いされるかもしれません。
 現に北海道では公務員の中でもそれをヘンな地縁とはき違えて飛ばしの材料にする事例もあるようです。

 あなたは移住者でも、子どもはそうは見えません。
 でも地域で地元民としてみてもらえるわけでもありません。


劣悪な労働環境
 〜 労働環境にも不安がいっぱいです 〜

賃金が低い

 これに尽きます。

労働時間が長い

 週休2日など浸透しておらず、休日が十分ではない職場もまま聞かれます。

移動距離・時間が長い

 仕事にもよるでしょうが、北海道が広域な故に移動距離や時間が長いという問題があります。
 現実に北海道の中を広域に駆けずり回っている仕事の方は、数多くいます。

 このことは、拘束時間が長いことにつながります。
 その分だけ給料を払ってくれるかといえば、そんなわけはありません。
 移動時間は何も生み出しませんから。

 東京では通勤に片道2時間3時間などという例はザラにあります。
 ただ電車であればこの移動時間を何かに使うことはできます。
 睡眠時間の足しにするもよし、読書など何かを学ぶ時間に使うもよし。
 でも公共交通機関が無きに等しい北海道では車が基本形になります。
 運転者は寝るなどできませんし、同乗者も読書なども不適な環境で、できることは限られます。
 こうした時間がムダに使われる、そういう現実もあります。
 この差が文化水準や学力水準の違いにも確実に結びついていると思います。

 さらには交通事故などの懸念にもつながります。

 広域な北海道では、道内企業でも遠距離の出張のほか、人事異動などで多くの単身赴任者や遠距離通勤者を生み出しています。
 この移動も交通事故の危険にさらされ、現実に亡くなる人も多くいます。

 その移動のうちのどれだけが本当に必要なのでしょうか。見直すことはできないのでしょうか。

 北海道は交通事故王国です。
 交通事故を撲滅したいならこうした現状を変えなければならないのに、無用な長距離移動をのさばらして何の反省もない職場に根性論だけで中身のある改善を伴わない交通安全の声をあげる資格などなく、北海道は人の命を極めて軽視しているのではないかと思います。

北海道の主力産業はブラック産業

 農林水産業、観光業、食品加工業、世間ではブラック産業の象徴です。
 労働環境の悪さの故に人材確保ができず、人材育成もできなくなった産業にどれだけの未来があるでしょうか。

 他の産業の待遇が悪くなった結果、相対的に自衛隊の待遇が良く見えるようになり、そこに職をもとめざるを得なくなる現代の徴兵制がすでに北海道では現実に起きています。現に北海道の多くの町では住民登録があるだけでもれなく適齢期の若者に自衛隊から勧誘が届きます。その結果がどうなるかは先に示唆した通りです。


劣悪な住宅
 〜 新築しない限りまともな生活は期待できない 〜

快適な生活は新築の持ち家のみ

 北海道の厳しい気候の中でも快適な生活ができるのは、新築の持ち家に限られます。
 その中でも「適切な能力を有する業者が適切な技術で建てた場合」に限られます。

 公営住宅なんかは最悪です。
 断熱材が入っているのかも疑わしく隣の音も丸聞こえの薄い壁、雪の落ちない屋根、すがもり、カビ、ハエやカメムシなど害虫、水を落としても水道凍結等々トラブルの巣です。
 夏は涼しい北海道どころか熱気こもる温室。冬はビールが飲めるどころか冷凍庫になります。
 税金を使った不良資産そのものです。
 官舎とか民間でも社宅とかはだいたい同様です。

 民間住宅もピンキリですが基本的には同じです。
 公営住宅ほどひどくはないですが、基本的にこの国の賃貸物件ではそんなに質のいい建材は使用されていません。
 北海道固有の問題としては、水落としの問題、結露対策、暖房器具の問題(本州で使われるような室内型のストーブは使用禁止されることが多い)などが挙げられます。
 冬に風呂なんか入ろうものならヒートショックで死にます。中高年はそうしたリスクも考える必要があります。それは公営物件はもちろんのこと、民間物件で比較的良質な類に入るものでさえ、そうなっても不思議でない物件は多々あります。

 不動産会社を介さずに個人で貸しているような地方物件の中には、公営住宅以下、物置のような物件もままあります。


「生命は大事」なのか?
 〜 生命尊重という現代価値が実践されているかも疑わしいです 〜

行き倒れは昔も今も

 かつて徒歩が主要な交通機関だった頃は猛吹雪の時に家を目の前にして行き倒れた住人や郵便配達人がいたと語り継がれています。
 そうした伝承があるからこそ、それを教訓にして北海道は自然環境を前にしたおおらかさ、すなわち天気が悪いから無理しなくていいよ的なおおらかさがあるはずでした。

 でも、行き倒れは残念ながら今もあります。
 天候の急変で吹雪が急に発生し、道路が寸断されて車に閉じ込められ、亡くなる方が出ているのが北海道の残念な真実です。

道路を止められても困る

 そうした教訓を受け、最近では道路を早期に通行止めにするようになってきました。
 でもそれで解決かと言えばそうはなりません。

 昔と違い、現在では仕事や買い物などで多くの人が数十キロ単位の行き来を日常的にしています。
 それを突然通行止めにされても困る人がいっぱい出てきます。
 その結果、危険でも通行止めになっていない道路を探して移動を図る人が多く出てきます。

 地方では地元に仕事がなかなかありません。
 近隣の都市部に通勤している人が数多くあり、地方でも朝の道路はけっこう車が多く走っています。

 地元に子どもを残して親が都市部に働きに行っているようなケースもあります。
 それで帰り道が通行止めになったとしたら、残っている子どもはどうしますか?子どもだけで吹雪の夜を越せますか?
 地元に親戚等のいる地元民であればそういう親戚に頼む方法もあります。でもすべての人ができるわけではありません。転勤族や移住者などでは難しいです。そうした状況を救ってくれるシステムは地域にはありません。だから親は道路が止まろうが何しようが帰らざるを得ないのです。

北海道の厳しい自然に見合った対策が必要

 新聞や郵便、宅配便が来ないとかその程度の不便であれば、数日ぐらい別に無理して来なくてもいいと個人的には思います。
 でも無理してそういう仕事をやってしまう風潮が近年では強くあります。そういう無理をしなくてもいいおおらかさを失っているのが北海道の今の姿です。

 吹雪のあとのスーパーの棚がからっぽだというニュースが出ます。
 ニュースとしては面白いんでしょうが、スーパーには品物を切らしてはいけないという強迫観念を与え、運搬車が吹雪の中を無理して走るようになります。
 私は吹雪の中をスーパーが無理して営業しなくてもいいと思いますし、しばらく食うに困らない程度の食糧を蓄えるのは北海道民の義務だと思いますが、コンビニがないと生きていけない人達からは営業圧力は強いですし、経営的にもそんな簡単に閉められないという現状もあるのでしょう。働く側にも給料が減る問題もあります。

 外を出歩くのも危険な程度という注意喚起を気象台やニュースが出すようになってきましたが、そういう時にはあらゆる業種の人が出歩かない程度のおおらかさが必要だと思いますが、そうはなっていない、そうはできないのが現実です。

 学校では、子どもの登下校の安全を考慮して早々に臨時休校を決める場合があります。
 しかし、臨時休校になっても、親が仕事がある限り、子どもを預けるところもなく、子どもだけで家に放置されているケースが少なからずあります。
 学校によっては、授業時数や行事がどうのと子どもの安全と天秤にかけたり、子どもと教職員は対応が別なため服務がどうのと、安全二の次の保身の発想の結果、教職員の子どもが家で放置されたり悪天候の中を遠距離通勤を強いられたりというケースもあります。

 こうした北海道の厳しい自然に見合わない無理が強いられている状況がある中で、北海道では「生命が大事」なんて本当に思っているのか、疑問に感じざるを得ません。


「交通事故撲滅」なんて本心で思ってる?

 昨今はワースト1こそ免れているものの北海道は交通事故王国です。
 北海道の面積や道路延長が他県と格段に違うことや、人口差や事故統計に出ない被害など、都道府県ランキングには疑問を感じる部分もあるものの、交通事故王国であることは謙虚に受け止めないといけない真実です。

 一応北海道も「交通事故撲滅」なんて謳っているみたいですが、本心でそんなことを思ってるのか疑問に感じることも少なくありません。

 交通事故をなくしたければ、無用な交通をなくすことです。

 しかし現実にはこれまでも書いたように、遠距離通勤や出張、人事異動などによる多くの単身赴任者などを生み出しています。子どもの部活動などでの遠征の問題もそうです。これらのほとんどが道路利用なのが現実です。

 交通安全と言えば何とかのひとつ覚えのように取り締まりとかそういう方向に行きますが、制限速度で走ろうが何しようが事故に遭う時は遭いますし、交通指導員ですら交通事故で亡くなります。
 そんな交通安全運動が、本当に北海道民の生命を守る目的でされているのか疑わしく、空々しく思うことが多々あります。

 レジャーなど自分の意思で出てくる分には勝手ですが、そうでない部分には対策の余地が充分にあるはずですが、現実の北海道はそうはなってはいません。

 家の目の前での行き倒れを生んでいた、徒歩が主要な交通機関だった時代とは違いますが、現代に見合った地域の体質の変革ができていないのが北海道の現実です。


結論
 〜 今から移住するならやめたほうがいいです 〜

移住は割と簡単でも、戻るのは難しい現実

 北海道は移住者を受け入れやすい素地は、本州に比べると表面的には割とあるとは思います。

 ただ、これらの問題に気付いたとき、逆に本州に戻れるかといえば、それは難しいです。

 私なんかも若気の至りで北海道に幾度となく通うんなら住んだほうがいいんじゃね?程度で移住して、確かに何年かは北海道の魅力満喫で楽しいかもしれません。
 それがなければ今の家族にも出会えなかったという意味では移住そのものを否定する気はありませんが、こういう問題に気付いたとき、使い捨てに遭ったとき、本州に戻れるかといえば容易ではありません。

 子どもへの意義や興味を考えたときに、最近の旅の行先は北海道より本州などが多いです。
 息子が京都に興味を持ちだし、意義も認められるのでそれに応えた結果、気がついたら年に4回も京都に行ってます。私が関西に住んでいたころはそんなものにたいした興味もなかったですが、北海道に来ないと出会えなかった息子のおかげで今では北海道にもとめた四季と趣の異なる四季に関心を持つようにもなりました。本州に住んでいれば飛行機に乗ることもなく日帰りで行けたようなところに行くのに、航空会社やホテルにせっせと貢いでいる状態です。今はまさにそれなら本州に住んだ方がいいんじゃね?状態です。

 じゃあ戻れますか?と言われれば、それは難しいのが現実です。
 気が付いたら年齢も重ね、仕事・生活・家族等々ついてくるものもいろいろあります。
 こうなってしまったら、本州からみてもよそ者です。いいところ使い捨ての対象。それを受け入れる素地は少なくしがらみに満ちた本州に戻るのは、非常に困難なことだと言えます。

 今、本州にいて、まともな生活基盤がある人なら、それを捨ててまで来る必要はないですし、捨てたら回復はまず不可能になります。それを捨てて北海道に来たから故郷になるかといえば、残念ながらそんなことはない大地です。

移住はやめなさい

 今から北海道への移住を考えるなら、やめたほうがいいです。絶対に勧めません。
 本州にいた方がいいかもしれません。

 北海道は地域にもよりますが本州のような巨大地震リスクも少ないと思って来ました。
 地震については甚大被害のリスクは確かに小さいですが、昨今の異常気象の中で、暴風雪など地震以外の災害リスクがあるのが現実です。地震の心配より先に吹雪に命を奪われかねません。

 この国は残念ながらいずれまた戦争をするだろうと昔から思っていました。戦争法案と言われる安保法案も成立してしまい、この国はますます平和主義を放棄し戦争に近づいたと思います。
 北海道なら食料も確保できて田舎なら空襲されず被害を免れるだろうと思いましたが、現実は先兵の養成地に過ぎず、子どもたちにはかえって危険な地域だと思うようになってきました。

 移住者を使い捨てか何かのようにしか思っていない北海道にもがっかりするところはあります。

 このような中では、北海道移住はやはりお勧めできません。


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