花の浮島・礼文島
1999年 7月 1日公開
2000年 8月30日更新
7.1.1999 established, 8.30.2000 updated

礼文島の花

 花の浮島と言われる礼文島。現在日本国内で普通に行くことができる北限の島です。この島は気温が低く、高山でしか見られない植物を海岸近くでも多く見ることができます。短い夏には競うように高山植物の花々が咲き乱れます。
 でもお花畑のようないっぱいの花を期待していくと、おそらく期待は裏切られるでしょう。花は道端に可憐に咲いています。でもそれが自然の本当の姿なのです。厳しい自然の中で一生懸命生きている彼らの姿を暖かく見守ってあげて下さい。


スコトン岬
 礼文島の最北端にある岬で「日本最北限の岬」を称する(最北端じゃないことに注意してね)。とびきり天気の良い日に行くと澄んだ青い海が眼下に広がり感動ものであるが、そんないい天気にはそう簡単にはめぐりあえない。私も最初行ったときに非常に感動したがその写真はない。

海馬島
 スコトン岬の先に浮く周囲約4キロの小さな島。定期航路はなく漁船をチャーターして渡ることとなる。夏場の波の穏やかな時に限られるが。
 右の写真は、海馬島側から映したスコトン岬。
 島に何かあるのかと聞かれれば、何もない。観光客もほとんど来ないのでのんびりできる。夏場は海馬でなくアザラシが集まる。眺めているとなかなか楽しい。望遠鏡があると便利かもね。

海馬島のアザラシくんたち
   

礼文滝コース
 礼文林道に入り口があるのでそこから山道を歩く。途中の谷がきれいである。ここには6月には一面に花が咲き乱れるらしい。

   

レブンウスユキソウ
 礼文島にはその気候から高山植物が咲き乱れる。花をみるならおすすめは6月。なかでも礼文島にしか自生しない貴重な高山植物がこれ。俗に言うエーデルワイスの仲間。礼文林道の中に群生地があるのでそこで見られるが、他でも生えている。盗掘禁止。6月下旬から7月下旬。礼文町の町花となっている。

8時間コース
 「愛と感動の8時間コース」として有名で、スコトン岬〜元地海岸まで全長25キロ、所要8時間のコースがあります。ただし、落石事故が起きたため一部通行禁止となっており、礼文林道に回避しなければならず楽しみも半減。
 名前の響きはいいですが、かなり過酷なコースです。「我慢と忍耐の8時間コース」なんていう人もいます。しまいには花どころではなくなるかもしれません。
 この8時間コース、島西海岸の断崖絶壁の上に道があります。ある程度は整えてありますが、そんな立派なものでもありません。仮にそれであなたがけがをしても、それはあなたの責任です。でもそれが自然です。都会の人には信じられないかもしれませんが、大自然の中では道があるだけ(観光客にとっては)まだましだと思って下さい。基本は事故責任です。なめた装備で行かないこと。
 なお、8時間コース踏破のためには島での前後泊必須です。

4時間コース
 8時間コースを途中でショートカットできるコースがあり、ゴロタ岬、澄海岬などおいしいところは見られます。これは4時間コースと呼ばれ、時間がない人、体力がない人、道ばたに咲く花をゆっくり見たい人には人気のコースです。スコトン岬〜西上泊〜浜中へ抜けます。それでも3〜4時間はかかります。これなら稚内からの日帰りでもなんとか可能ですが、バスの便に注意して下さい。写真はトップのをみてください。
 ※香深(フェリーターミナル)〜スコトン間は1日4便バスがあります。
 ※それと別に香深〜西上泊間に1日2便バスがあります。(いずれも夏期)


 この島を訪れようとする方は何を期待してこの島に来るのでしょうか。やはり花でしょうか。
 しかし花が咲く時期は非常に限られています。多くの人は混む7月8月に来ますが、花には必ずしも盛りではありません。運悪く花のない時期に来てしまった人は、スコトン岬とかきれいどころを見て帰ってもいいかもしれません。最北の澄んだ海・澄んだ景色を見るだけでもこの島を訪れる価値はあります。
 この島を観光バスで回る人がとても多いです。とりかかりとしてはいいと思いますが、この島の本当の魅力は歩いていけないところに多くあります。できたら歩いてみましょう。自然の美しさはなんでもないところにも多く隠れていますから。

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